目指すは BMW です^^ 夢に向かって進んでます^^
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DATE:
2012/05/13(日) 01:32
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「見て・・・夕日がとてもキレイよ・・・」
「こんなに・・・こんなに・・・夕日ってきれいなんだ・・・」
「わたし・・・」
言いかけた美穂の背中を、僕は強く抱きしめた。
「わたし・・・丈さんのことが・・・好き・・・」
「今日のこと・・・ずっと憶えておくわ・・・」
『丈さん・・・ありがとう・・・」
美穂の瞳からは、涙が流れていた。
僕は言葉に詰まり、なにも言えなかった・・・。
家に送る途中の車の中で、美穂が妹の事を話したんだ。
「わたしね、高校生の妹がいるの」
『今日、ドライブに連れてってもらうって話したらね、
どこに行くの?ってニコニコして聞くのよ」
「わからないわよ、はじめてのデートなんだから、って言ったの」
「そしたらね、へぇ〜そうなんだって、ニヤニヤしてたから」
「やめなさい、へんなこと想像しないのって、叱ってあげたわ」
そう言って、美穂は笑っていた。
「妹は、高校生なんだ」
「年がはなれてるんだ、かわいいでしょ」
「うん、そうね・・・甘えん坊なとこは」
「でも、お母さんが甘やかすから、わがままなの」
「おこずかいも、すぐあげるし」
そうしているうちに、美穂の家に着いた。
『丈さん、今日はありがとう、楽しかった」
「素敵な一日だったわ・・・」
「もう少し・・・このまま乗ってていいかな・・・」
美穂は、下を向いてさみしそうな顔をしてた。
僕は、美穂の手を握り、引き寄せて抱きしめたんだ・・・。
「ありがとう、たのしかったね・・・」
「写真・・・きれいに撮れたかな・・・」
「うん・・・」
「じゃあ、また遊びに行こうね」
「うん・・・丈さん、気を付けて帰ってね・・・」
キスをして、もう一度抱きしめた。
見送る美穂に手を振って、車を走らせた。
ずっと手を振る美穂の姿が、バックミラーに写っていた。
つづく。
今日も最後まで、読んでいただいて感謝します ^^
DATE:
2012/05/12(土) 00:01
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その日、僕は洋美さんと数時間過ごしていたんだ。
おなかが空いたので、二人で食事をした。
洋美さんとの食事は初めてだったんだけど、やはり
好意を持っている異性との2人での食事は気分がいい。
食後はコーヒーをいつも飲んでいるんだけど、
今日は洋美さんが煎れてくれた。
コーヒーを飲むと洋美さんは、仕事があるからと帰っていった。
洋美さんが帰った後、僕はコーヒーを飲みながら
地球に居た時に、付き合っていた彼女の事を想いだしていたんだ・・・。
彼女は、僕より5歳年下で妹が一人居て、母親との3人暮らしだったんだ。
彼女と知り合ったのは、僕が転職した会社に勤めていて
部署は違っていたんだけど、帰りの買い物の時にちょくちょく顔を会わせるようになり
「お疲れ様です」って挨拶を交わすようになって、
笑顔が可愛かったから、僕のほうから声を掛けてドライヴに誘ってみたんだ。
彼女は恥ずかしそうに、少し顔を赤くして微笑んでいた。
「ありがとう、誘ってくれて」
「うれしい、丈さんの車に乗せてくれるんですね」
「よかった、OKしてくれて」
「じゃあ、今度の土曜日が休みだから、10時に迎えに行くよ」
そう約束をして、彼女とわかれた。
彼女は、「美穂」という名前で、性格のおとなしい女性。
自分からはあまり話すタイプではなくて、人の話を微笑みながら聞いてくれる
そういうタイプの女性だった。
迎えに行くと、美穂は約束の場所に来て待っていた。
僕のことを見つけると、微笑んで手を振ってくれたんだ。
「おはようございます、今日は少しさむいね」
「いつもはスカートはいてるけど、今日はさむかったからジーンズにしてみました」
「似合いますか?」
そう言って美穂は、少し赤くなって微笑んで僕を見てた。
美穂を乗せて、海へ向かって車を走らせると
11月という事もあって、渋滞も無く30分ほどで着いた。
海岸沿いを走っていると、ススキの穂が出ていたので車を停めた。
「みてごらんよ、ススキが綺麗だよ」
「ちょっと、降りてみようか」
「うん」
「あ〜、潮のにおいがする、海が輝いててきれい」
「ほんとだ、波も穏やかだね」
「ちょっと、コーヒー買ってくるよ」
傍の自販機で、あたたかい缶コーヒーを買ってきた。
「あの船、大きいね」
「貨物船かな?」
「そうだね、外国の船みたいだ」
「あそこ、さかなが跳ねたよ」
指差して、美穂は見ていた。
車へ乗り、郊外のバイパス道路へ出て、山へ向かった。
途中食事をして、また車を走らせた。
ドライブ中もあまり話をしなかったが、
美穂は、FMラジオの音楽に合わせて口ずさんでいたし、
ぎこちない感じではなくて、楽しんでるようだった。
帰りの山道を走っていると、ススキがたくさん生えていたので、
車を停めて、美穂の写真を撮ろうと思った。
「写真を撮ろう」
「うん、いいよ」
午後4時くらいだったので、太陽がオレンジ色に輝いてきれいだった。
美穂の髪がオレンジ色に染まって、ススキの穂も光っていた。
「少し・・・さむいね・・・」
美穂がそう言って、僕の胸に顔をよせたから、
僕は、何も言わず美穂の肩を抱きしめた。
抱きしめていたとき、時間が止まった気がして、
美穂の長い髪を撫でながら、キスをした・・・。
僕は、美穂とのはじめてのデートのことを想いかえしていた・・・。
つづく。
今日も最後まで観ていただきまして、感謝します ^^
DATE:
2012/05/10(木) 20:50
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洋美さんの柔らかいほほが僕のほほに触れていた。
洋美さんの優しさを感じながらも、
僕の心臓はドキドキとして、破裂しそうな感じだったんだ。
いけないいけないと頭の中では思っていたんだけど、
身体が熱くなってきたし、
淡い沈丁花のような、洋美さんの香りが僕の理性を
崩しかけていたみたいだった。
「洋美さん・・・」
僕は、そう一言だけつぶやいて
沈丁花の香りの洋美さんを強く抱きしめた。
「洋美さん・・・やさしい香りだね」
「丈くん・・・やっと抱きしめてくれたわね・・・」
「丈くんって私のこと、興味無いのかなって・・・おもいはじめていたのよ・・・」
「そんな事ないさ・・・はじめて逢ったときから綺麗な女性だなって・・・」
「そうだったの?・・・ふふっ、ありがとう丈くん・・・」
そういうと洋美さんは、頬をくっつけたままもっと強く抱きしめてきた。
僕は頬を離し、洋美さんの瞳を見つめた。
洋美さんは瞳を閉じて、僕はそのままくちびるを重ねた。
くちびるを重ねたまま、右手で洋美さんの髪を優しく撫でていた。
僕の背中に廻していた洋美さんの手は力が抜けて、
僕の手のひらに重ねられていた。
洋美さんはソファに横になり、優しく微笑んで見つめていた。
僕らはふたたび、唇を重ねあい・・・ひとつになった・・・。
つづく。
今日も最後まで読んでいただきまして、感謝します ^^
DATE:
2012/05/07(月) 00:09
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洋美さんの手を握っていたが、僕は震えていた。
震えているのを、洋美さんに気付かれるのが、なんか恥ずかしくて
「ちょっとコーヒー入れてくるね」と言って立ち上がった。
洋美さんは何も言わずに、僕のほうを見て微笑んでいた。
洋美さんとコーヒーを飲みながら、先ほど聞いた
乗組員の話について、色々考えていた。
「この話ってさ、この宇宙船に乗っている人たちは知っているのかな?」
「一部の人達しか、知らないわ」
「僕は、乗客として乗っているけど・・・、つまり・・・乗組員の一部しか
知らない話なんだね」
「そういうことになるわ」
「そうなんだ・・・」
「えっ、じゃあ洋美さんは、乗員としてこの宇宙船に乗っている?」
「ええ・・・、実はそうなの」
「私はね、丈くん」
そういうと、洋美さんは僕の瞳をじっと見ながら
「黙っててごめんなさい、丈くん。 わたしはメディカル・スタッフとして、
この宇宙船に乗っているのよ」
「そうだったのか」
僕は洋美さんの言葉を、ドキドキしながら聞いていた。
メディカル・スタッフという言葉を聞いて、何かホッとしていた。
「私はドクターとして、この宇宙船に乗っているのよ。 乗客の人たちがどういう状況でも
安心して航行出来るように、乗客リストで確認しているわ」
「宇宙旅行をする時には、過去の通院歴や現在の体調などを提出してもらっているでしょ。
それを元に、メディカル・スタッフで把握しているのよ」
「今現在、地球を離れて3ヶ月過ぎてるでしょ。 このくらいから少しずつ、
精神状態が不安定になってくる人が、多いの」
「丈くんのことは、最初から見ていたわ。 一人で乗っていることもわかっていたから
あの時、声を掛けてみたの」
じゃあ、僕に声を掛けたのは、医者としての義務からだったんだ・・・。
そう思っていると、僕は何かさみしい気持ちになって、胸の辺りに
モワモワしたものを感じていた。
「丈くん・・・?」
「丈くん、あなたのお友達に、宏一さんているでしょ? 彼と私は知り合いだったのよ。
それでね、宏一さんから、丈くんが心配だから宜しく頼むって、言われていたの」
「えっ、宏一さんがそんなことを・・・」
「彼とはとても気が合って、何でも話せる人なんだ」
「かなり年上なんだけど、そんなことは感じさせないし」
「丈くん、あなたはとてもいい人を、友達に持っているわね」
「宏一さんはね、丈くんが帰ってくるまで生きてるかどうか、わからないし、
一人で行く事に対して、とても心配だって言っていたわ。」
「丈くんとは親子ほども年が離れているから、息子みたいだって」
僕は洋美さんの話を聞いていて、涙があふれてきた。
宏一さん、そんなに心配してくれてたんだ、ありがとう。
泣き顔を、洋美さんに見られないように、下を向いてると
「泣き虫小僧め」と言って抱きしめてくれた。
つづく。
DATE:
2012/01/02(月) 00:26
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「丈くん、探査船の乗組員の話が聞けたわよ」
洋美さんが音声を録音した物を聞かせてくれた。
私の体験した事を、お話したいと思います。
今回の任務はとても重要だという事で、覚悟をして出発したんです。
出発前には艦長から、
「コンピューターの指示通りに探査船を飛ばせば、事故は起こることはないから、
安心して行ってくれ」
と言われてましたので、
「絶対に生きて帰って来れる」
と自分自身に言い聞かせました。
そうは言っても、死ぬかもしれないような危険な任務ですので、
一緒に行く乗組員とも成功を信じて行こうと、話していました。
探査船の整備と確認をした後、出発しました。
母船から飛び立った後は、特に何事も無く飛行していました。
数時間後にブラックホールに近づく事が出来たのですが、
ここからが・・・。
私の人生でも一番の恐ろしい体験だったのです。
途中までは、母船とも通信出来ていたので、
状況などを報告していました。
やがて、事象の地平面と呼ばれる領域に近づきましたので、
艦長に連絡し探査機の状況を報告しながら、スクリーンに映る母船を観ていたんです。
そうすると、探査機のスクリーンに映る、母船がみるみるうちに小さくなって
遠ざかって行ったんです。
私はその時思いました。
ブラックホールの重力圏に入ってしまい、探査機はブラックホールへ吸い込まれているんだと・・・。
このままではヤバイ、死んでしまうと思い、とにかく母船へと通信を試みましたが
ダメでした。
スクリーンを見ましたが、ただの宇宙空間が映されているのみです。
私はただ呆然と、スクリーンを見つめていることしかできませんでした。
その時別の乗組員が、
「探査機のコンピューターは正常に動いています。ブラックホールの重力圏には入っていません、
コンピューターの計算どうりに飛行しています」
「しかし、前方のスクリーンには何も映っていません」
と報告してきました。
後方を映しているスクリーンから、母船が消えた時から、
異常な現象が起こり始めたんです。
とりあえず、探査機には何も異常はありませんでしたので、私達はコンピューターを頼りに
飛行して、状況を確認していました。
数分後の事でしょうか、10時の方向からグリーンと赤の混じったような星?
巨大な物体というようなモノが近づいてくるのが、スクリーンで確認されました。
もの凄いスピードで、こちらへ向かって来ています。
はっきりと、そのモノが何かを確認する時間も無いほどのスピードでした。
そのグリーンと赤のモノが、スクリーンに大写しになり、私は死を覚悟してしっかりと見ていました。
次の瞬間、もの凄い衝撃と、目の眩むような光に包まれて、目を開けていられませんでした。
しかし、数秒後でしょうか。
目を開けると、探査機の内部は紫色のモヤのようなモノに包まれていると言うか、
紫色の、肌にまとわりつくようなモノがあったんですよ。
計器を観ていた乗組員は、倒れていましたので、すぐ声を掛けて抱き起こしたのですが
怪我も無く、すぐに目を開けてくれて無事でした。
「今のは、いったい何だったんでしょか?」
彼は言っていましたが、私は生きていることにホットして、
「わからない…」
としか、言えませんでしたね。
紫色のモヤのようなモノを手で払うと、今度は私の身体にくっついてきて
圧迫してきたんです。
苦しくなってきましたし、怖かったので、必死で取りました。
すると、不思議な事に…
その、モヤのようなモノは少しずつ薄くなっていき、次第に船内から消えていきました…。
アレは何だったのでしょか?
もしかしたら、ブラックホールの周りに居る、宇宙の生命体だったのかもしれません。
ブラックホールに近づく星などの、エネルギーを吸収する生命体だったのでしょうか?
あれほどの、衝撃で衝突したにもかかわらず、
探査機が無事だったのは信じられません。
もしかすると、あのグリーンと赤の混じった物体は、私達を守ってくれたのでしょうか?
私達の探査機が、ブラックホールに吸い込まれるところだったので、
自分の身を呈して助けてくれた、宇宙生命体だったのかもしれません。
紫色のモヤのようなモノは、わたしたち地球人に有害な宇宙線を
防いでくれたのかもしれないですね。
その後は何事も無く、事象の地平面は通り過ぎたようなのですが、
実はもう一つ、不思議な事が起こっていたんです。
探査機でわたしたちが、飛行していた時間と言うのは
およそ、12時間ほどだったようなのですが、
母船と通信が回復した時点で、30時間くらい経っていたそうです。
わたしたちは光のスピードで、何処かへ飛ばされていたのでしょうか?
相対性理論の、時間遅れの現象が実際に起きてしまったんです。
母船から見ていた状況では、事象の地平面と思われるエリアに近づいた時に、
予想どうり、探査機は停止してそのままかと思われたんですが、
スーっと消えたということで、探査機から母船を見ていた状況とは
違っていたようです。
これが、わたしの体験した、ブラックホール探査でした。
「丈くん、これが探査船からの見た状況だったらしいわ…。」
「なんとも、信じられないような出来事だったんだね…。」
僕は洋美さんから録音した音声を聞かせてもらって、
これ以上は言葉が出なかった。
宇宙空間には、何があるかわからない。
われわれの想像もつかないような、生命体も居るのかもしれない。
しかし、生きて帰ってこれた事は何にもまして、幸運だった。
丈は、少し怖くなり洋美の手を握っていた。
今日も最後まで読んでいただきまして、感謝します ^^